Tuesday, April 28, 2015

フィリピン政府

南シナ海情勢

 先日、AIIB銀行(アジアインフラ銀行)に対するフィリピン政府の参加表明のブログを書きましたが、領土問題も同時に抱えるフィリピン政府です。さて、領土問題にはどう対応しているのでしょうか。
 
 実はフィリピンと中国の結びつきは非常に歴史も古く、長い。中国とフィリピン人とのハーフを「チノイ」と呼び、たくさんの中国とのハーフが存在します。もっと深く言うと、チノイはお金持ちが多い、有名なSMモールやアヤラモールなどフィリピンのモールオーナー達は全て中国系です。

そんな中、南シナ海の珊瑚礁で人口島を建設中の中国に対し、フィリピン政府は力での現状変更へ、ただ指を咥えて見ているだけではありません。フィリピンの外務省報道官チャールズ・ホセ氏は、中国の人口島建設により、300エーカー(約1.2km平方m)の珊瑚礁が破壊され、フィリピンに対し年間1億ドルの損害が生じるとの試算を発表しております。また、「中国の大規模な埋め立ては、西フィリピン海の生物多様性と生態系バランスに広い範囲で不可逆的な打撃を与えている」とも述べました。
 
 これに対し、中国政府はしっかりした、環境調査の元、環境保護を順守し、生態学的な環境と漁業資源の保護を十分に考慮していることを強調しています。
 これは、国際海洋法裁判所の判例として、停止命令措置が出る可能性もあることが大きな戦略であると考えます。軍事力、経済力で圧倒的差のある中国に対する、環境戦へひきづりこんだフィリピン政府は今後、どう対応していくのか非常に興味深く見守っております。
 中国という国が、今後世界の中で大きく存在感を示していく中、ただ脅威と煽り立てるのではなく、良い悪いという単純な2次元ではない、多様な方面での連携、または対立を細かく作る事が良いバランスを生むのではないかと、フィリピン政府から学んでしまいます。大抵のフィリピン人は、フィリピン政府を良くは言いません、大抵「crap」(質の悪いの意味)と顔をしかめます。確かに、日常的な賄賂の習慣など、お世辞にもしっかりした政府とは言えませんが、対中国に関しては、日本よりもずっと大人な対応をしていると思うのは僕だけでしょうか?



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