Thursday, April 30, 2015

フィリピン留学の安い理由

通貨レート

 色々な生徒さんが来る当校では、ご家族、シニアの方など、学生のみならず色々な方が、英語を学びにきます。特に、昨今フィリピン留学の圧倒的なプライスメリットを前に、様々な方に、語学留学という一昔前であれば、非常に大きな壁だった事が、いとも簡単に実現できるようになりました。これは、非常に良い事であると考えております。

 なぜ、フィリピン留学は格安なのか?価格の比較は皆さん、各比較サイトで比較しているでしょうから、私なんかよりきっとずっと詳しいでしょう。では、なぜフィリピンは格安でいけるのか、ここに注目される方が以外に少ない。なぜでしょう。。。
簡単です、フィリピンは圧倒的に人件費が安い、講師への給料が安いのです。

 これは、経済学の問題です、例えば、中国でエアコンを作る、A級品は日本へ行きます、B級品は中国自国で消費され、質の悪いC級品がフィリピンへ輸出される、そのため、フィリピンではクーリングオフなどない、製品に対する保証制度も当然ないです。
 仮に、フィリピンでインフラが整い、経済活動がさらに高レベルで発展していたら、為替レートはもっと高くなり、安く留学を提供することなどできないでしょう。

 さらに、フィリピンでは雇用保証制度などはありません、今日本で問題になっている、派遣切りのような事は、通常に起こります。正社員などの制度はなく、国民全て派遣労働のような物です。そのため、いとも簡単に、必要であれば集まり、必要なければ切り捨てられる、人材に関しては、ほぼ物同様の処理が可能です。
 元々、スペインの植民地として始まり、アメリカ、日本、そしてまたアメリカと植民地の歴史が長い国ですから、そういった雇用制度が普通に日常化しており、先進国との雇用の優遇性がまるで違います。はっきり、言えば奴隷国家の名残でしょう。そのため、貧富の差も大きいのです。

 ここまで、書くと言わずもがな。分かりやすいですね。経済的な質の悪さ故に、通貨レートが安く、円やウォンに対し、まだまだプライスメリットがあり、雇用制度についても確固たる労働者保証制度がないため、人件費も安く抑えられる訳です。その利益を日本人の留学生の皆さんが享受し、フィリピンで楽しめるのです。

 面白いですね。それでも、稀に学生様の中には、「こんなところだとは思わなかった。」「虫がいっぱい。」「安いと言っても、フィリピンでは高いお金払っているんだから」とおっしゃいます。
 でも、仮に日本レベルの通信環境、インフラ設備、全てご満足頂けるようになったら、この価格では、セブへは来れません。そのことに何人の人が気付いているのでしょうか?

Tuesday, April 28, 2015

フィリピン政府

南シナ海情勢

 先日、AIIB銀行(アジアインフラ銀行)に対するフィリピン政府の参加表明のブログを書きましたが、領土問題も同時に抱えるフィリピン政府です。さて、領土問題にはどう対応しているのでしょうか。
 
 実はフィリピンと中国の結びつきは非常に歴史も古く、長い。中国とフィリピン人とのハーフを「チノイ」と呼び、たくさんの中国とのハーフが存在します。もっと深く言うと、チノイはお金持ちが多い、有名なSMモールやアヤラモールなどフィリピンのモールオーナー達は全て中国系です。

そんな中、南シナ海の珊瑚礁で人口島を建設中の中国に対し、フィリピン政府は力での現状変更へ、ただ指を咥えて見ているだけではありません。フィリピンの外務省報道官チャールズ・ホセ氏は、中国の人口島建設により、300エーカー(約1.2km平方m)の珊瑚礁が破壊され、フィリピンに対し年間1億ドルの損害が生じるとの試算を発表しております。また、「中国の大規模な埋め立ては、西フィリピン海の生物多様性と生態系バランスに広い範囲で不可逆的な打撃を与えている」とも述べました。
 
 これに対し、中国政府はしっかりした、環境調査の元、環境保護を順守し、生態学的な環境と漁業資源の保護を十分に考慮していることを強調しています。
 これは、国際海洋法裁判所の判例として、停止命令措置が出る可能性もあることが大きな戦略であると考えます。軍事力、経済力で圧倒的差のある中国に対する、環境戦へひきづりこんだフィリピン政府は今後、どう対応していくのか非常に興味深く見守っております。
 中国という国が、今後世界の中で大きく存在感を示していく中、ただ脅威と煽り立てるのではなく、良い悪いという単純な2次元ではない、多様な方面での連携、または対立を細かく作る事が良いバランスを生むのではないかと、フィリピン政府から学んでしまいます。大抵のフィリピン人は、フィリピン政府を良くは言いません、大抵「crap」(質の悪いの意味)と顔をしかめます。確かに、日常的な賄賂の習慣など、お世辞にもしっかりした政府とは言えませんが、対中国に関しては、日本よりもずっと大人な対応をしていると思うのは僕だけでしょうか?



Wednesday, April 22, 2015

今なぜ海外留学なのか

求められる人材と国際感覚

国際感覚とは、辞書で調べると様々な価値観や文化を理解し、幅広い視点、尺度で物事を見る事。また、狭い単一の価値観に囚われない事。となっております。
日本人の英語学習の必要性が言われて長い年月既に経過してますが、勘違いしてはいけないのは、英語が喋れれば国際的というと、必要条件ではあっても前提条件ではない事を十分に認識する必要があると思います。

 つまり、英語を学ぶことは昨今、オンラインの充実などによって生の英語に触れる機会は断然に増え、国内においても英語学習の必要性の認識は以前より、ずっと高くなってきていると感じます。当然、それに比例し英語学習を提供する場は増え、今では、人によって幼稚園や小学生の頃から触れているお子様たくさんいらっしゃいます。

 英語のスキルという点では、今後、日本人の語学力は低い、と言われ続けていたのも、過去のものとなっていくのではないでしょうか。しかし、国際感覚といえばいかがでしょうか。フィリピンにきて語学学校みると非常に分かりやすいのですが、現在、フィリピン留学が活況を呈している中、日本人の学生が非常に増加傾向であります、そのため、日系の語学学校が次々誕生し、充実の日本人スタッフ、日本仕様の設備、そしてたくさんの日本人学生、日本人に向けた専用カリキュラムなど、日本、日本、日本と続きます。

 彼らは、なぜ海外留学するのでしょうか?セブのリゾートを堪能しつつ、英語を勉強したい。なるほど、賛成します。セブはリゾートも充実していて、フィリピンの中では一番、外国人にとって住みやすい環境ではないでしょうか。
 また、将来海外での就職、就学、やボランティア活動に興味あるという方もたくさんいらっしゃいます。そのために英語を学びたいと、そして日本国内では体験できない、国際感覚を学びたいと。

 そのような方は、フィリピンで英語を学んだ後に、きっと様々な文化の違いに苦労するでしょう。フィリピンの通常の語学学校では、国際感覚は身につきません。フィリピンにある日本人向け、もしくは韓国人向けの学校でしかないからです。もっと言えば、はっきり言うと感覚的には日本人と韓国人は理解しやすいといえるでしょう。歴史的な問題が様々ありますが、文化的な違いといえば、中東の学生さん達の比ではないからです。価値観自体は非常に近いのです。

 このような事実ですら、知らない人もいる。韓国自体は非常に文化的に、思考的にもはっきり言って、近い民族です。当然です。しかし、それが距離が離れれば、さらに違いが出てくる。特に、日本人は内に篭りがちです、例えば、主張しなければお釣りを返さない店もあります、黙って立っていてもお釣りが返ってこないんです。諦めて、ぶつぶつと言って帰る。そこで、話せば返ってくるのに、「フィリピンは最悪だ」と愚痴を言う。それは、日本という国で、黙ってても、あなたの権利が保護される、非常に礼節な民族の国に住んでいるからです。

 つまり、私が言いたいのは、せっかく飛行機のチケットを買い、海外へ渡航し学ぶのですから、英語はもちろんの事、国際的な感覚、色々なものの考え方(そこに受け入れるか、受け入れられないかは別として)に触れることが何よりも、貴重なベネフィット(有益な事)と感じるからなのです。

国際色豊かなCleverlearn に私がいる理由の一つなのです。

Sunday, April 19, 2015

TPP不参加決定

新たな方向へ舵を切る。

 フィリピンは今回アメリカとともに推進してきた、TPP交渉の参加継続を打ち切る形になった。理由としては、外国資本に対する規制緩和をする上で、憲法の改正や法律の改正が必要になったため、その時間はない(妥結目標2016年6月迄)との理由だ。
 これは、明らかにアメリカ覇権から、中国覇権への移行を示し、TPP対抗策として、中国が推進するアジア地域包括的経済連携(RCEP)には今後も積極的に参加していく意向である。これは、長年、アメリカの植民地としてあったフィリピンの歴史からみても非常に大きな決断ではないかと考える。フィリピンにおいては、中国との領海問題で未だに、小さな衝突が繰り返されている、それにも関わらず、経済協定は中国を選んだ、未来を考えた時には、至極当然の選択言えるだろう。

 ここで、日本と比較すると面白い。日本は中国との領土問題を抱えている、その地政学的脅威である、中国に対し経済面でも対立をしている、つまり対米追従のスタンスを崩していない。しかし、フィリピンは日本並みにアメリカとの結びつきは強い国家であった、かつ中国との領海問題も未だ未解決、一触触発の状況であるにも関わらずだ。
 日本の政権の選択との逆を行ったわけである、これにはインフラというフィリピンの抱える大きな問題がある、インフラは未整備で、フィリピンへ進出を計画する企業の大きな障壁となってきた、未だにインフラは十分とは言えず、電気料金も他発展途上国と比較すると、異常に高い。しかし、今後はアジアインフラ銀行に期待しているのだろう。

 確かに、フィリピンでさらにインフラの整備が進んでくると、フィリピンの経済は一気に発展する要素が整ってくる。人口は現在21歳〜22歳の世代が最も大きいボリュームゾーン、これから仕事、結婚と色々展開していく世代である、持ち家も欲しいだろう。
 つまり、インフラさえ整えば、人口統計からみても確実に発展していく事になるだろう、非常に高い貧富の差への政府の対策がどの程度、効果がでるのか未知数であるが、人口が日本を越す勢いのフィリピンにおいて、新たな中間層が創出できれば、フィリピンの将来は非常に面白い。

Thursday, April 16, 2015

悲しい事実

マニラ市街戦

 フィリピンというとどんなイメージか尋ねると、すべからく皆さん、歌や踊りが大好きで朗らかで、陽気で人懐こいなど、明るいイメージがありますが、フィリピンは悲しい歴史の連続です。

 第2次世界大戦では、日本とアメリカとの激戦地となります、その中でマニラにおいては、市街戦が繰り広げられ、一般市民10万人が死んだとも言われており、その戦闘の様は特に凄惨であったといわれております。

 当時、日本帝国へ対抗するアメリカの支援するゲリラ団体が複数存在しており、その報復を恐れた、日本軍は一般市民も巻き込み、殺戮を行った経緯もあります。
 また、マニラ市街戦においては、アメリカ側も被害を最小限に食い止めるため、砲撃による攻撃を繰り返し行い、多数の市民の死者をだしたとも言われております。

 史実の詳細はここで議論するのは、避けたいですが、いずれにせよ不幸なのは、アメリカと日本という他国同士の戦争の戦地となり、多数の一般市民を巻き込んだ、凄惨な悲劇が繰り返されたことは紛れも無い事実です。

 そのような歴史が存在しようとも、日本という国に対し、フレンドリーに接し、時に尊敬の念さえ抱く彼らの、懐の深さ、許容力に感銘を受けます。昨今のフィリピン留学ブームに乗り、多くの若者がリゾートへ英語学習へとフィリピンを訪れます。綺麗な海を眺め、陽気な人々と触れ合い、異文化に触れる事は大変有意義な思い出になるでしょう。
 ただ、少し視点を変え、歴史からフィリピンを見て、そして現在のフィリピンを眺めると、また違った逞しさのような、心の強さを感じれるのではないでしょうか。

Monday, April 13, 2015

郷に入っては、郷に従え

国際感覚とは。

 一言に国際感覚を養うというと漠然としていて、具体的に国際感覚とは何かということを定義するのは難しい。国際感覚という言葉のみが一人歩きをし、国際感覚はグローバル社会に必要な素養だといわれるが、具体的に何を指すのか?イマイチ明確ではないのである。私自身も明確な返答には苦慮してしまう。つまり、正解がない。

 それでは、今日はフィリピンから見る、国際感覚とは何かを定義してみよう。例えば、トイレ、フィリピンではティッシュは流せない。お尻拭いた後、ティッシュを流してしまう人は、日本式である、トイレの詰まりを想定する必要があるのだ。
 また、食事もそうである、当然高級レストランに行けば、美味しいものは食べれるし、日本食もある、但しこれはリゾートである。非日常を体験するための装置として、存在する、日常は違う。日本なら、吉野家のような安くて美味い店が山のようにある。これは逆に珍しいといって過言ではないであろう。一般的にチープな食事は味もチープである。フィリピンも例に漏れない、物価が安いと言って現地のローカルな食事が食べられなければ、生きていくのは難しい。
 また、現地の人は時間を守らない、いや最近気づいたのだが、守れないのである。交通機関や道路等のインフラが整っていない、渋滞に巻き込まれれば遅れるし、タクシードライバーはよく知っていて、渋滞時間の渋滞エリアへは行かない。というよりは、メーターだけでは行ってくれない、チップだ、追加費用だと請求してくる。日本のように、どこでもお客様は神様です、と言って送迎はしてくれない。

 まとめると、こうだ。多少汚いトイレでも用を足すことができ、多少不味い食事でも生きて行くことができ、何時でもどこでも均一なサービスを受けることはできないので、それを許容できる度量と、その困難にも打ち勝つタフな精神という事か。

 書いていて思う。。。これが国際感覚? 海外マーケットへ打って出るビジネスマンのイメージがこれか?と思うのではないか。でも、はっきり言う、よほど大きな投資家や、よほどの大金を動かすようなビジネスマンではない限り、これが現実だ。これがベースにあり、仕事をするのである。つまり、私が言う国際感覚とは、昔の人が言う「郷に入っては郷に従え」る事が大切なのである。

 この言葉、非常に的確に捉えていると感心するのは私だけであろうか?

 






Tuesday, April 7, 2015

ミンダナオ島

44人政府側戦死の真相

 ミンダナオ島では、以前よりモロ・イスラム戦線(MILF)との交戦が度々繰り返されてきた、実は、私も友人の結婚式でミンダナオ島に行った経験があるが、街としては穏やかな田舎町に行ったのだが、所々に政府側の検問があったりと、確かに何かある気配のする雰囲気が漂っていた、ただし実際としては、至極穏便に当の旅行は終わっている。

 度々の交戦を繰り返してきた彼らだが、2014年10月には和平への枠組みが承認され、2016年6月迄には新自治政府創設に向け、和平へと向かう折であった。
 そんな中、2015年11月に私は旅行に訪れ、その後2015年1月25日に事件が勃発する。政府側軍隊とモロ・イスラム戦線側の部隊が衝突、政府側44名死傷(モロ・イスラム戦線側はそれ以上とも言われる。)その後、議会においての真相解明が議論となったが、色々と複雑な事情が見え隠れする。

 予備知識として、モロ・イスラム戦線の支配地域は豊富な天然資源が眠るとして、日本はじめ各国の人道支援名目の資源争い計画が展開中の地域である。
 
 その中で、今回の衝突の背景にアメリカの影がちらつく、はっきりとアメリカ側も無人偵察機、地図の提供などの当該作戦の協力した事を認めているが、一説によると当該作戦の指揮すべてをアメリカ主導での行ったとの見方をするコラムもある。

 結局、フィリピン側が和平へと積極的に取り組んできたことが、これでさらに遠のいてしまった、確かに従前より衝突が絶えず、その中で市民含めより安全な、まちづくりを行ってきた、以前旅行したと前述したが、実際ラナオ州のある市( ミンダナオ島)の市長は母がイスラム、父がクリスチャンという若い男性が市長であると、地元のホテルの方から説明を受けた。つまり、彼らも和平を望んでいるのだ。

 しかし、実態としてはまた衝突が起きてしまう、その背後にアメリカの影がちらつく、彼らは、実際として平和を本当に望んでいるのだろうか?資源と金と覇権主義がちらつきながら、個人的な思いを巡らしてしまう。(自治政府創立によって一番困るのは、人道支援目的で、資源開発への投資を計画中の各国では?そこに新たな自治権が発生すると)
 
 アジアインフラ銀行では、中国のガバナンスが一番の問題である、とのアナウンスをよく聞く、要は本当に公平なルールに則った融資分配がなされるのか、債権回収できるのか、など不透明な部分が多いという日本政府の見解である。

 現在のアメリカという国家に公正な判断が可能か?日本政府に対してもである、、、
先日、コメンテーターの古賀さん「報道ステーション」での政府批判をして、番組降板する事となっている。インターネットニュースによると、新政党を画策している古賀氏のプロパガンダに当該番組が使われた、また、政府もその動きを察知し、政府の批判をする古賀氏を出演させる「報道ステーション」への圧力をかけたと正当化するような意見が羅列される。報道は公正であるべきだとの論調にはびっくりする。その公正の判断は誰がするのであろう?政府?これが公正か。

 どちらが、公明正大なのだろう、私は今の日本政府、アメリカ政府、強固な日米同盟が正しい国家と捉えるのは危険であると感じている。明らかに、今までアメリカ主導で流布してきた、価値観というものの統一性は明らかに多様化しているのである。多様化、つまりそれは、一つの物差しでは計れない事を意味する。もはや、公明正大の物差し自体が、パワーバランスの変化によって、多様化しているのだ。

 それを、しっかり理解せず、中国を後進国とどこか見下し、「ちゃんとできるの?」と高みの見物をくくれば、気づけば国際感覚の欠如した日本国家が出来上がる。要は、国際感覚が変化しているのに、従前の国際感覚の中で、「昔は良かったな」と呟く、引退者になる。