Tuesday, May 19, 2015

貧困と経済成長は別問題

昨今注目されるフィリピンの経済成長

 観光資源は豊富で、まだまだ発展途上のフィリピンではあるが、最大のネックはインフラと貧困である。数値上の試算では今後も目覚しい、経済成長が期待されているところではあるが、実際の実態部分ではどう変化していくのであろう。勿論、未来を語る上で、確定的な事は何一つなく、現状より推測する他はないが、実態としてフィリピンが、今後どう変化していくのかは、個人的にも非常に興味のある事である。

 フィリピンのパラワン諸島が世界でも最も、美しい島という称号を得てもなお、観光立国としての称号はまだ、先は長そうだ。これだけの観光資源を抱えながら、安全性(セーフティー)の部分や、インフラ未整備、健康衛生、情報網未整備、各項目の順位が低く、日本が観光立国第9位に対し、フィリピン74位、タイが35位である事と比較すると、まだまだ、観光に関しても発展途上といえるだろう。資源のみでは、観光立国とは認められないという事で、そこまでアプローチする交通機関や、資源環境、情報環境、健康衛生環境などの整備がない限りは、なかなか前へ進まない。

 経済成長に関しても、全く同様の事が言える、インフラ関係の整備が進まないと土地価格等も思うように伸びていかないだろうし、それを期待している外国資本の投資も増えていかないだろう。はっきり言ってコンドミニアムに関しては、(完全に個人的意見です。)は飽和状態と言えると思う。月の家賃を値下げして販売される事例も散見するからだ、完全に供給過多ではないにしろ、さらなる根本的な社会資本の構築が必要となっている状況ではなかろうか。つまり、コンドミニアムの主要顧客の外国人に対する供給は過多であるが、ローカルフィリピンに対する住宅供給は需要増という、2つのマーケットが違う動きをしているのがフィリピン国内市場の現在である。
人口ピラミッド比較
 最も、経済発展の近道はフィリピンローカル人の底上げであり、ローカル中産階級の創出が一番の課題であろう。そのためにも、インフラ整備は非常に大きな効力を発揮する、現在迄のフィリピンビジネスモデル(就労モデル?)である海外にて就労し、フィリピン国内へ送金する旧然のスタイルから、国内での就労である程度の生活が営んでいける人々を創出できれば、非常に期待できる未来がまっているのではと勝手に期待する。

 但し、注意しなくてはいけないのは、貧困と経済発展とは意味が違う。当然だが、経済発展していくと貧困が減るというのは幻想である、全く別のものであるし、仮に今後フィリピンが目覚しい経済発展をしたとしても、富める者はさらに富み、中産階級が創出できたとしても、以前として多くの貧困層を抱えることとなるだろう。後は、国民が政府がどんな国のあり方を良しとするかの、倫理的な側面でしかない。つまり、社会保障制度のあり方でしかない。

 ふと、頭をよぎるアベノミクスである。株高を呼び込み、円安レートを誘導し、輸出企業に対し、大きな好材料を提供しているアベノミクスも同様である。つまり、数字のマジックである大手輸出企業の数字大きく伸ばせば、全体数に大きく影響する。全体数とは全体の数値であり、全体人間自体の個体数ではない。市場がシュリンクする中、株高を誘引すれば、今後も、企業間格差は広がり、人としての個人格差もさらに広がっていくだろう、そして日本も大きな貧困層を抱えることになるだろう。格差を埋めようとする、フィリピンと格差が広がっていく日本、対照的に見えてくるとまた違った世界が見えて来る。

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